「できる限り裸足感覚で走れる履物で
ランナーをはじめ、多くの方の『足の力』を
取り戻すサポートをしたい」
それが弊社、高岡の願いでした。
裸足でフルマラソンを2時間45分39秒で走る高岡は
鍼灸マッサージ師で
母校・帝京大学駅伝競走部のトレーナーとして携わっていました。
そんな中、故障して治療し
症状が改善しても、またすぐに故障してしまう選手と接する中で
「走り方を根本的に見直す必要がある！」
そう考えたのです。
そこで、走り方を根本的に見直す術を探し求めていたところ
ちょうど当時ベストセラーになっていた
「Born To Run」という書籍に出会い
「人間本来の走り方を身につけるためには
シューズのクッションを手放し、生まれたままの素足で走るのが
一番手っ取り早い！」
そう考えるに至り、すぐに実行してみたのです。
しかし、最初は苦難の連続でした。
なんと、ふくらはぎの肉離れを起こしてしまったのです。
しかも、一度ではなく・・・
右ー左ー右ー左ー右ー左。
左右3往復も肉離れを繰り返すことになるのでした。
それもそのはず。
高岡は現役時代から故障が多かったのですが
雑な走りを「シューズの高性能なクッション」で誤魔化していたからです。
裸足で走り始めることで
「高性能なクッション」の「過保護」を断ち
自らの足のみで、いわば「自立」にチャレンジしたわけですが
今まで長い年月を積み重ねて身についた雑な走りが
裸足になることで、今までのことを水に流す、そんなわけにはいかないわけです。
だから、そんなふうにふくらはぎの肉離れを繰り返したわけです。
しかし、高岡は諦めませんでした。
人間は必ず裸足で走れる。
そしてその先に、必ず現代の日本人が抱えている問題の
解決の糸口があるはず。
そうやって試行錯誤を繰り返し
とうとう、4往復目の肉離れに見舞われることはありませんでした。
そしてそれから今に至っても
走れないような大きな故障は起こしていないのです。
しかも
それまでは、フルマラソンの自己ベストが3時間10分弱だったのが
一気に2時間45分まで短縮。
故障をしない走りが
イコール
最高のパフォーマンスを引き出す走りだということを
自らの体で体現したのです。
高岡はそのメソッドを
「ゼロベースランニング」と名付けた。
そのメソッドを携え
今度は、裸足のような感覚で走れるシューズを
世の中に広めたい。
そして、それを多くのランナーに履いてもらうことで
人間本来の走り方を身につけてもらいたい！
そして
多くの子どもたちに履いてもらうことで
柔らかく逞しい足、体、そして心を育んでもらいたい。
そんな想いで、インターネットで探していたところに
「きねや足袋株式会社」の地下足袋を見つけました。
何でも、きねやさんの地下足袋は
天然ゴムにこだわって作ってあるとのこと。
早速その地下足袋を購入し
履いてみたところ
「一般的なランニングシューズにはない
不思議な柔らかさ！」
そんな印象でした。
早速、弊社のスタッフが工場見学に伺い
その場で、中澤社長(当時は専務)に
私たちの構想を話したのです。
そうしたら、その場ですぐに
「やりましょう！」
思いもよらない展開に、そのスタッフも興奮して高岡に連絡。
高岡もすぐにきねやさんの事務所を訪ね
そうして、ランニング足袋のプロジェクトがスタートしたのです。
以降、何回も何回も試作を重ね
とうとう2013年8月28日。
弊社Webサイトにて
ランニング足袋・無敵の販売を開始しました！
それから4年の月日が流れ
2017年10月。
Toe-Biの販売を開始し
販売開始から注文が殺到。
すでに初回入荷分がほぼ完売という状態になっています。
私たちの想いは
「ハイスペックなモノとの適切な距離の取り方」
この価値を、多くの人に知ってもらいたいということ。
子どもと二人でレストランに来ているお母さんが
子どもそっちのけでスマートフォンに夢中になっている。
子どもは
「僕はスマートフォンになりたい」
そんなことを言う世の中、なんです。
スマートフォンもシューズも
道具が人間に寄り添えば寄り添うほど
人間の資質が問われます。
「精神は自分自身で制御しない限り
自分自身が制御される。」
これは、現在の世界最強マラソンランナー
エリウド・キプチョゲ選手の言葉です。
「自分自身が制御される」
つまり、自分自身のパフォーマンスが低調になってしまうということ。
ランニング足袋のクッションの無い薄いソールは
あなたを過保護にすることはありません。
そのかわり
あなたにきっかけを提供することはできます。
あなたが考える
あなたの「ネクストステージ」へ。
ランニング足袋は
チャレンジを続けます。